コラム『翻訳LifeHack』第3回

通訳翻訳WEBコラム『翻訳LifeHack – 翻訳に集中できる環境作り』に

第3回『ジャパンナレッジ ー 有料という選択』が掲載されました。

東洋経済オンラインに資料整理やネット検索について池上彰さんと佐藤優さんの記事や対談が「東洋経済オンライン」掲載されています。その中にジャパンナレッジについて書かれていました。

佐藤優が毎日やっている「資料整理」5大極意

池上彰、佐藤優の「ネット検索」驚きの6極意

お二人の方法は翻訳者の調べ物にも役にたつと思い、下記の本も購入しました。ここまで徹底したことはできませんが、ノウハウという点でとても参考になりました。

僕らが毎日やっている最強の読み方;新聞・雑誌・ネット・書籍から「知識と教養」を身につける70の極意

 

 

コラム『翻訳LifeHack』第2回

 

通訳翻訳WEBコラム『翻訳LifeHack – 翻訳に集中できる環境作り』に

第2回『文書校正支援ツール Just Right!6 Pro入門』が掲載されました。

これを書いてからも、納品前のチェック方法についてさらに改良を重ねています。毎日新聞社の校閲の方がこんなことを書かれていました。

(校閲時)言葉を素直に音読みせずに、あえて読み方を変えることがあります。「拝外」なら「拝むのはいにそと」などと。「排外」の方は「排斥のはいにそと」などと考えながら読んでいきます。

なかなかここまでできませんが、最後の最後で間違いを見つけられるなと思いました。

また私の使っているCATツールには「スーパーユーザー」モード、「翻訳者」モードや「チェッカー」モードなど、画面が色々あるのですが、モードを変えると表示が変わる(1行の長さが変わる)ので間違いが見つかりやすくなります。

コラム『翻訳LifeHack 翻訳に集中できる環境作り』がスタート

2017年1月6日より毎月1回(全10回)、イカロス出版の情報サイト「通訳翻訳WEB」で、コラム『翻訳LifeHack 翻訳に集中できる環境作り』が始まります。仕事の効率性を高めるさまざまなツールについて、初心者向けにわかりやすく書けたらと思っています。

第1回のテーマは「メモアプリGoogle Keep」です。

毎回コラムに書き切れなかった中級者向けの内容、ご質問への回答などこちらに随時掲載しようと思っています。

 Google Keep  – ピンで固定

メモの右肩にカーソルを置くとピンマークが出ますので、クリックするとそのメモだけ一番上に固定されます(緑の円で囲んだ部分が固定された印)。ピンと外すと元に戻ります。

また、ドラッグするだけでメモの位置を変更できます。

 

リストの順位変更

リスト順位の変更は簡単です。変更したい項目にマウスを当てると、下の図の赤丸部分のように6個の点が表示されます。ここをマウスでつかんで移動できます。 “コラム『翻訳LifeHack 翻訳に集中できる環境作り』がスタート” の続きを読む

翻訳者のための青色申告(9) – 確定申告書とマイナンバー

年明けの確定申告に向けて、記帳もそろそろ終わり、申告のシュミレーションを行っておられる頃かと思います。経費がもう少し多くても大丈夫と思ったら何か購入しておくのも今のうちです。

【追記】結論から書きますと、eTaxでないならマイナンバーが申告書に記載されていなくても税務署は受領する。

平成28年度分から確定申告書にマイナンバーの記載が必要

社会保障・税番号(マイナンバー)制度の導入により平成28年分以降の確定申告書等の提出の際には、「マイナンバーの記載」 + 「本人確認書類の提示又は写しの添付」が必要です。

 国税庁のお知らせサイト

さらに、専従者や扶養家族のマイナンバーも記入が必要とのことです。

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『翻訳者の目線』2016

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日本翻訳者協会が2012年から「世界翻訳の日」に発行しているアンソロジー『翻訳者の目線』。もちろん私も寄稿しています。記念すべき5年目の冊子は、寄稿の呼びかけがあまりなかったためか、薄くなってしまったのが残念です。

今年のアンソロジーには、他の翻訳者や通訳者がどのように問題に対処し、解決策を見出しているか、未だ対策を練っている課題についてなど、実務に役立つ文章が集められました。

私は、やはり今回も趣を変えて、勉強会で読んだ若松賤子の名訳『小公子』、翻訳としての円地文子現代語訳『源氏物語』について書きました。

こちらからダウンロードできます。自分の文章のみ、こちらに掲載しました。

『翻訳者の目線』2016

明治の翻訳

ある翻訳勉強会で若松賤子訳の『小公子』(Little Lord Fauntleroy)を読んだ。リズミカルな会話と物語の意外な展開にどんどん引き込まれていく。村岡花子ほか戦後の主だった既訳を読み比べ、自分たちも一部翻訳してみて、あらためて若松はうまいなあ、と感心した。単に名訳というのではない、なんだろう、持って生まれた語りの力、次から次へとよどみなくつながる会話。しかも当時はまだかぎ括弧が使われず、会話の始まりが改行されているだけ。それでも、だれの台詞か迷うことはない。語りかと思えば台詞、台詞かと思えば心の声が地続きで聞こえてくる生き生きとした言文一致体。しかも若い女性の書いた明治の日本語に、私は感心するばかりだった。

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翻訳祭、セッションと対談で登壇します

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日本翻訳連盟主催のJTF翻訳祭ですが、今年で26回を数えます(11月29日(火))。私は第6回から(多分)参加しています。今まで何度か登壇しましたが、今年は翻訳勉強会十人十色のパネルディスカッションと、翻訳家でライターの実川元子さんとの対談の2コマで登壇することになりました。 

パネルディスカッション:使われないツールの使い方 ― 十人十色のツール論 

実務翻訳者は翻訳時にさまざまなツールを使用していますが、特にネガティブに語られがちな翻訳支援ツール(CATツール)について、翻訳者が4人集まって議論します。

4人とも翻訳支援ツールを10年~20年使用しているベテランで、これほどの熟練者が4人も集まることはそうないと思われます。分野によりツール指定のお仕事が避けられない現状も見つめ、何が問題なのか、どうやったらツールに使われず、高品質の翻訳を提供できるのか、4人のノウハウも含めとことん話し合いたいと思っています。またこの機会にツールベンダーや翻訳会社への提案もできたらと思っています。 

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Just Right!の使い方

 

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先月Just Right!6Pro が発売されました。私もすぐに購入したのですが、忙しくてインストールがまだです。何がどう進化したのかまだわからないのですが、WordやPowerPointへのアドインなど、Just Right!5Pro でもできた機能を知らないという方も多いようでしたので、まずJust Right!5Proで説明します。

 Word、Excel、Outlook、PowerPointにアドインを設定

Just Right!では他のアプリケーションの文章を読み込んで、校正し、その修正を書き戻すことができます。Word、Excel、Outlook、PowerPoint、Internet Explorerで可能です。

通常、Just Right!5 をインストールするとアドインも設定されるはずですが、もし設定ができなかった場合は手動で設定できます。 

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翻訳者のための青色申告(8) – マイナンバーの提供について

2012-09-24 13.09.51

個人事業主として翻訳のお仕事を受けていると毎月支払を受ける際に所得税が源泉徴収されます。今年度から、会社が税務署に法定調書を提出する際にマイナンバーの記載が必要になりました。(ただし翻訳者宛の支払調書には記載されません)。 

個人のセキュリティの観点から提供を断る方も多いかと思います。拒否する旨書類を提出し、その書類を相手の会社で保管されていれば、法的には問題はありません。

届けるか届けないかは個人の自由です。そういう裁量が個人に与えられていることはありがたいなと思います。

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翻訳者のための青色申告(7) – 翻訳者(文筆業)が入れる国民健康保険組合

2012-07-02 13.07.15

 

平均的な収入の翻訳者にとって税金のうち最も負担が大きいのは「国民健康保険税」でしょう。「申告所得額(各種控除前)」に基づいて計算されるので、節税対策の効果があまり及ばないからです。

そこで、翻訳者が入れそうな国民健康保険組合を調べてみました。たいていの場合地方自治体の国民健康保険より保険税は安くなるようです。ホームページの画面に申告所得額を入れてシミュレーションできる組合もあります。

見つけた組合は4つ(東京芸能人国民健康保険組合、大阪文化芸能国民健康保険組合、京都芸術家国民健康保険組合、文芸美術国民健康保険組合)ですが、加入は指定の職業についているか、指定の所属団体に属している個人事業主であることが条件となっています(法人事業所の事業主及び従業員は加入できません)。

また認可地域(住民票の住所)にも制限があります。残念ながら全国を網羅しているものは1つだけで、あとは首都圏と関西圏が主です。

本人だけでなく家族も加入できますが、世帯全員の加入が必要な組合もあります。また、組合員の推薦人が必須の組合もあります。

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「翻訳書の編集者の視点」 翻訳勉強会「十人十色」 セミナーのお知らせ

 

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翻訳勉強会「十人十色」はFacebook上の翻訳者グループで、翻訳者同士の情報交換を行ったり、勉強会やセミナーを開催したりしています。実務翻訳者はもちろん、映像、出版(フィクション、ノンフィクション)、多言語の翻訳者が、国内だけでなく海外からも参加していまです。

このたび初めての試みとして、出版翻訳(文芸)のセミナーを開催することになりました。

「翻訳書の編集者の視点」

~担当翻訳書100冊超の編集者が語る出版翻訳の世界~

講師はフリーランスの編集者、鹿児島 有里さんです。

【講演概要】

出版社所属の編集者として、フリーランスの編集者として、さまざまなジャンルの翻訳書を作ってきた経験をお話しします。編集者が求める訳文、翻訳者とは? そのために、編集者がすることは? コンテンポラリーな新作と古典の新訳では、やることは違う?

ベテラン翻訳者から学んだことはもちろんたくさんありますが、新人翻訳者から学んだこともあります。編集者としての私は翻訳者のみなさんに育てていただきました。自分が得たことを他の翻訳者の方々にもお伝えできればと思っています。

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