通訳翻訳WEBに連載中のコラム、『翻訳LifeHack 翻訳に集中できる環境作り』の第4回が掲載されました。
タイトルは『第4回 省力化の積み重ね – Windows、ブラウザ、スマホ/タブレットの機能を使いこなそう』
いろいろなツールやソフトウェアを入れる前に、Windows、ブラウザ、スマホ/タブレットにもともと備えられている機能を活用しようというのがテーマです。
ここではコラムに書き切れなかったり、掲載後に教えていただいたりした機能について書きます(順次追加します)
iPhone/ iPadの読み上げ機能
これ、すごいです。一昔前の読み上げソフトよりよっぽど優秀ですよ。Gメール、サファリ、Google、何でもこい。Dropboxの中のPDFでも、そしてKindleも!なんちゃってAudible(オーディブル)に変身です。
読み上げ機能は2種類あります。
設定方法
1)ホーム画面から「設定」–>「一般」–>「アクセシビリティ」と進みます。
2)「アクセシビリティ」–>「スピーチ」と進み、「設定項目の読み上げ」と「画面の読み上げ」をオンにします。
これだけです。
声も言語別に設定可能
上の画面の「声」をタップすると言語が表示されます。現在27カ国語あります。
希望の言語を選択すると男女やSiriの声が選択できます。また速度も言語別に設定できます。
「設定項目の読み上げ」と「画面の読み上げ」
「設定項目の読み上げ」がオンになっていると、画面で文字を選択したときに選択肢として「読み上げ」が表示されるのでそれを選択すると読み上げてくれます。読み上げ速度は「スピーチ」画面で調節します。
「画面の読み上げ」がオンになっていると、読み上げさせたい文書、例えばKindleアプリを立ち上げて本を開き、iPhone/ iPadの上端から二本の指でスワイプすると次のようなコントローラが表示されると同時に読み上げが始まります。コントローラはしばらくすると▼マークになって左端に小さく表示されます。ページを繰る必要もありません。ただ、サファリやGoogleで広告などが多いと広告を読み上げて終了してしまうので、その場合は範囲を選択して読み上げさせます。読み上げ速度はコントローラで調節します。
どちらの機能でも、それぞれのアプリを閉じても読み上げ続けてくれるので他の操作が可能です。
英日混じりの文章でも読み上げてくれます。日本語、英語、ドイツ語で試しましたが、読みや発音なども大きな違和感はありませんでした。
iPhoneの拡大鏡機能
iOS 10からiPhoneのカメラモードに拡大鏡機能が追加されました。拡大倍率だけでなく明るさや色も調整できます。
「設定」–>「一般」–>「アクセシビリティ」と進み、「拡大鏡」をオンにします。
使い方は簡単。ホームボタンを3回押すだけです。翻訳原稿の文字が読みにくいときなど便利ですね。
拡大倍率はスライダで、暗いときは左下のフラッシュマークで明かりがつきます。右下の3つの円をクリックすると明るさ、コントラストの調整画面になります。
その他に、こんな便利機能もあります。
iPhone/ iPadの純正サポートアプリ「Appleサポート」
iPhoneの計算機アプリで数字をタップで簡単に消す