一太郎は絶滅危惧種?
一太郎なんて買って何するの?と聞かれることも多いですが、私が最初一太郎を購入したのは、JustRight!の簡易版的な校正機能が付いていたからです(ATOKも搭載)。5万円以上するJustRight!5 Pro(ただし一太郎2016発売記念価格で2月19日まで29695円)と比べたらはるかに買いやすい価格で手に入ります(希望小売価格21600円/優待価格9040円)。
JustRight!は高すぎて手が出ないという方は一太郎を買うという選択肢があります。
またプレミアム版だとプレミアム辞書や「詠太」という読み上げソフトも付いています。私は納品前のデータを詠太に読み上げさせてチェックしています。
JustRight!5 Proとの相違点
JustRight!5 Proの 校正機能については、以前このブログで紹介しました。
校正作業を楽に-文書校正支援ツール Just Right!5 Pro
基本的な機能は同じですが、JustRight!5 ProはWordだけではなくExcel、PowerPoint、PDF、Outlookなどの校正ができます。また、基本的にソフトウェアでデータを開くので、テキストデータだけが抽出されて表示されます。
一方一太郎で校正できるのはWordデータだけです(docデータのみ。docxには非対応))。またJustRight!5 Proでは校正辞書を追加できましたが、一太郎ではできません。
一太郎での校正機能
一太郎には右側にツールパレットが表示されます(各機能はメニューバーからでもアクセス可能)。
ツールパレットの一番下に「校正」タブがあるので、ここで校正レベルを選択します。
簡易(誤字脱字)、標準(だ・である/です・ます)、公用文、全部、の5種類とスペルチェックがあります。
実行ボタンを押すと文書中の指摘箇所が色分けして表示されます。
桃色…「誤りチェック」の指摘
青色…「用語基準」の指摘
紫色…「表現洗練」の指摘
緑色…「字種統一」・「長さチェック」・「環境依存」の指摘
黄色…校正用ユーザー辞書に登録されている指摘
(英単語文字列(スペルチェック)のチェック個所 は水色の塗りつぶしと、青色の下線)
Wikipediaの人工知能の文章に「全部」で校正をかけてみました。
そのほか、用語のゆれやかっこの整合性などもチェックボタンがあります。
文書要約機能と読みやすさチェック
文書要約は、文書の内容を要約して、要約された部分を強調して表示したり、要約された部分だけを絞り込んで表示したりする機能です。和文・欧文を問わず要約でき、論文などの長い文章の先頭に要約した文書を添える、といった使い方もできます。
読みやすさチェックは、文書中の総文字数や段落数、平均文長、漢字・カタカナの使用率などを確認してくれます。校正パレットの一番下にボタンがあります。
詠太(読み上げ機能)
一太郎で作成中の文書を読み上げる機能です。詠太アイコンをクリックすると下のような操作画面が表示されます。再生スピードや読み上げ言語(日本語または英語)、音声が選択できます。
読み上げている範囲がハイライトで表示され、読み上げている内容を目で追うことができます。ツールパレットの[校正]で詠太を利用することもでき、文書の読み上げのほか、文書校正での指摘を読み上げることもできます。
ただし、読み上げ中は、一太郎での編集はできません。修正したい場合は、読み上げをいったん停止します。
一太郎での辞書表示
基本編集ツールパレットを辞書引きツールパレットに切り換えると、インストールしているATOK連携電子辞典が表示されます。
引きたい文字を選択しCtrlキーを1度押すだけで(ATOKイミクルではCtrlキー2度押し)辞書が串刺し検索できます。
入っている辞書が多いとたくさん開くので、見にくいし、ATOKイミクルがあるので不要な機能かもしれません。
ATOKイミクルについてはこちらをご覧ください。
ATOK2016新機能とATOKのおさらい