南山堂医学大辞典は10年近く19版をJammingという辞書ブラウザ(販売終了)で使っていたのですが、待望の20版がLogoVistaから出たので購入ました。(南山堂の紙の辞書のHPはこちら)
他の辞書ブラウザには非対応
最初に書いておきますが、この辞書は辞書ブラウザLogophile(シェアウェア)やJammingに辞書として登録はできますが、残念ながら検索はできませんでした。というかヒットしますが本文は表示されません。Logophile側の対応が進まないかぎり、研究社のコロケーション辞典以降に発売されたLogoVista辞書は付属のLogoVistaブラウザを使うしかないことがはっきりしました。
Logophileではインデックス作成時に「全文検索」にチェックを入れましたが、検索をかけても数字が表示されるだけです。(Jammingでも同じ)
Facebookのお友達に教えていただいたのですが、【辞書別】タブで辞書名の先頭の▶をクリックする(またはCtrl+→を押す)とちゃんとした見出しが表示されました。訳語だけ必要ならこれで十分です。
ドイツ語Lunge(肺)を引いたところ。▼印が下向きになっています。独英混合で表示されています。
新機能「索引検索」
南山堂医学大辞典は19版の時から岩波生物学事典第4版や岩波理化学辞典第5版と同様、見出し語は日本語で、その下に英独仏の訳語が配置されています(索引)。もちろん英語だけの項目も多いのですが、あればヒットするのでドイツ語やフランス語の翻訳者にとっては大変ありがたい辞典なのです。
第20版でも構成は同じで、LogoVistaブラウザに「索引検索」という項目が付いて独仏英日だけでなくラテン語や学名人名に範囲を絞って検索できます。
ただ、普通に前方一致検索でもヒットしますし、
19版でも英独仏羅はヒットします。
もう1つの新機能「部分一致検索」
LogoVistaブラウザの今回の”売り”は「部分一致検索」とのこと。それが翻訳時に役にたつかどうか私にはまだわかりません。右寄せ表示と中央表示が選択できます。
掲載用語の比較
南山堂の辞書は解説があるのでありがたいです。私が医薬専門ではないのと、まだそれほど使っていないので20版に新たにこれが掲載されている、という用語はまだ見つかっていないのですが、いくつか私の環境で引いた例を挙げます。(ここには掲載しませんが、新薬の名称は圧倒的にライフサイエンス辞書が強いです)
カルムスチン 経口抗凝固薬 SGLT
私はとりあえずJammingにもLogophileにも入れておいて、20版にしか載っていないようだったらLogoVistaで引く、ということにします。
補足:南山堂プロメディカは一番ドイツ語掲載語が多いのですが、残念ながらLogophileは対応していません。残念です。南山堂にはその他、日英独医語小辞典があります。