2013年と2014年に独日翻訳セミナーの講師をつとめました

昨年、一昨年と、翻訳学校で半日の独日翻訳セミナーの講師をつとめました。過去のセミナー内容は学校のホームページからは削除されてしまっため、こちらに一部内容を掲載します。初めての経験でしたが、受講生の皆さまとワークショップを行い、私自身も大変勉強になるセミナーとなりました。

実践的アプローチによる独日実務翻訳セミナーI

~幅広い分野に対応するコツ~

(2013年6月15日、サンフレアアカデミー)

 (内容)

仕事が多く専門分野を絞って仕事を受けることのできる英語とは異なり、独和翻訳では比較的幅広い分野をカバーしながらさまざまな種類の文書を翻訳することが多くなっています。得意としていない分野でも専門家が読んで違和感のない翻訳を心がけなければなりません。また、プレスリリースや取扱説明書のように読みやすさが求められるものから技術文書のように正確さが重視される文書まで、さまざまな文書を頭を切り換えながら翻訳しなければなりません。さらに、英語のように親切な文法書や翻訳指南書がないためにおろそかになりがちな文法上の要点、独和の専門辞書がほとんどない現状で効率的に用語を探す工夫、文書によって異なる翻訳の注意点など、例文を訳しながら学びます。

<ポイント>

・独和専門用語辞典がなくても適格な専門用語を探す方法

・そのまま訳すと固くなりがちなドイツ語を読みやすい文章に訳すコツ

・普段は見過ごしがちだが翻訳時に注意したい文法事項の再確認

・テーマは同じで種類が異なる文書の実践的翻訳演習

 

実践的アプローチによる独日実務翻訳セミナーII

~固いドイツ語をわかりやすい日本語に翻訳するコツ~

(2014年10月4日、サンフレアアカデミー)

 

そのまま訳すと堅苦しくなる構文、出てくるたびに訳し方に困る言葉、日本語に置き換えにくい言い回しで悩んでいませんか。また、自分の訳文を読み返してみて、一回読んだだけでは理解できない、筆者が最も伝えたかったことがぼんやりとしか伝わらない、原文のロジックがつかめていない、と思うことはありませんか。

今回のセミナーではそんな悩みの解決策を考えます。

前半は、課題の講評を行いながら訳しにくさの原因をさぐり、よりよい訳例を考えます。後半は、1つの文書全体の構造とロジックを考える演習と実際の翻訳をワークショップ形式で行います

 

<ポイント>

・直訳調、翻訳調になりがちな原因を探る

・ふだん訳しにくいと思っている言葉を読みやすく訳す

・単語単位、文章単位、段落単位だけではなく全体の論理展開を考える

・辞書、特に独独辞書を活用する

・普段は見過ごしがちだが翻訳時に注意したい文法事項を再確認する

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