9月26日、一般社団法人 日本翻訳連盟の翻訳セミナー「翻訳者通訳者の税務について」が開催され、税理士による講演「税理士にここが聞きたい」に続いて、同じ翻訳者である庄野さんと一緒に「フリーランスあるある~あえて失敗談を語ります~」に登壇しました。
参加者にはこれから独立する方だけでなく、すでに青色申告されている方もかなりおられました。京橋青色申告会専務でいらっしゃる税理士の秋本先生が税務署ご出身で申告の現場を熟知しておられ、また翻訳者の申告についてもある程度ご存じだったこともあり、参加者の質問にしっかりとした裏付けとわかりやすい説明で即答してくださったので、どなたもモヤモヤがふっきれた様子でした。
庄野さんと私は体験は語れるけれども専門家ではないので、おそるおそるの発表だったのですが、要所要所で秋本先生がアドバイスをくださり、私たちも大変勉強になりました。
庄野さんはご自分の帳簿の記載方法まで開示してくださり、参加者のアンケートではそれが一番役に立ったようでした。また、専門家のお話と具体的な体験談が聞けたのがよかったと書いてくださった方がたくさんおられました。みんな一人で悩んでおられるんだな、そういう方に届いただけでもやってよかったなと思います。
私も庄野さんも同意見ですが、各人それぞれ状況は千差万別だし、申告もケースバイケース。独立前・青色への切り替え前に、お近くの青色申告会にご相談されるのが一番だと思います。
知らない人が多かったのは、出金伝票の活用、事業主貸・事業主借の意味、支払調書の源泉税額と帳簿の預け源泉税額がなぜ合わないか、などでした。(これらについては、当ブログの「翻訳者のための青色申告」でもご説明しています。
また、セミナーのレポートはJTFジャーナルに掲載されますし、某業界誌にも詳細が掲載されるとのことですので(情報解禁になったらお知らせします)、ご興味のあるかたはぜひご覧くださいね。
11月9日追記
「翻訳者通訳者の税務について」がJTFジャーナルWeb版で公開されました。
登録すればどなたでも無料で閲覧できます。