2022年前半をめどに、こちらの内容を
note 「林住記」に移行します。
移行が完了したら、こちらは閉鎖いたします。
長い間ありがとうございました。
人生は贈り物 - 文学好きが紆余曲折の末にドイツ語にたどり着き、気がつけばこの道20年のドイツ語翻訳者に。仕事、好きな本、資産運用、ライフスタイル、そして自分自身について、時には脱線しつつ役立つ情報を発信します
翻訳者の仲間十人が集まり、翻訳者同士が教え合う勉強会として2012年から活動を始めてはや7年半。これまでにさまざまな勉強会を開催してきました。
十人は無償ボランティアですが、メンバーや講師の皆さんからさまざまなことを学ぶことができ、感謝の気持ちでいっぱいです。こちらに活動の一部をまとめてみました。来年もさまざまなセミナーや勉強会を予定しています。これからもよろしくお願いします!
「ダブルス・トーク – 現代文学の紹介」第4夜は、ドイツ語から日本語に翻訳された絵本にフォーカスが当てられました。お話は松永美穂さんと関口裕昭さん。(ご経歴、著訳書詳細はこちらから) お二人ともが訳されている作家ということで、ゼバスティアン・メッシェンモーザーとカトリーン・シェーラーの作品をご紹介くださいました。
“「ダブルス・トーク – 現代文学の紹介」第4夜” の続きを読む「作家ウ-ヴェ・ティムとクラウス・コルドン – 自身の家族史を語る」と題しての対談。3回目ともなると、お二人ともすっかりうち解けられた様子で、対談を心から楽しんでおられるのがこちらにも伝わってきました。いつも以上に内容が多岐にわたり、興味深くうかがったお話でしたが、悲しいかな非才の身、お話のわくわく感をお伝えするのがむつかしく、メモに毛が生えた程度の棒読み調の文章になってしまいました。お許しくださいね。ウ-ヴェ・ティムとクラウス・コルドンは同年代で多作、児童文学もたくさん書いていて、今回取り上げられる作品はどちらも自伝的な小説です。
“松永美穂・酒寄進一「ダブルス・トーク」第3夜” の続きを読む今日のベルリンは、S7かU1のフリードリッヒシュトラーセ駅とアレクサンダープラッツ駅の間にあるハッケッシャーマルクト駅から始まります。今回はきままにぶらぶら歩いたので、ですます調でいきます。壁崩壊後、ここは旧東ベルリンで真っ先におしゃれな街に生まれ変わったところ。戦前はミッテ地区の中でもユダヤ人が多く住んでいた場所です。
「ラフィク・シャミとアンドレアス・セシェ: 他者からの眼差し」と題して翻訳家松永美穂さんと酒寄進一さんが対談されました。
お二人はそれぞれセシェもシャミも翻訳されていますので、ある意味クロストーク。まず酒寄さんがシャミを、松永さんがセシェを紹介して始まりました。
ベルリンのICE終着駅は分断時代のツォー駅ではなく「ベルリン中央駅」。10年ほど前にできた新しい駅だ。ICEは地下に到着、Sバーン(都市鉄道)への乗り換えは2Fと、ドイツには珍しい立体的な駅だった。
この9月、旧友たちに会うべく、ベルリンには23年ぶり、ホストファミリー宅には14年ぶりで、ドイツを旅しました。ブログに旅行記を、と書き出したのですが、書けば書くほど心の中のドイツが過去を語りはじめるのです。私が初めてドイツの土を踏んだのが今から32年前。東ドイツのトップはホーネッカー議長、西はコール首相、日本は中曽根さんでした。壁崩壊前後の話をすると面白がってくれる友人たちが「読みたい!」と背中を押してくれたこともあり、もう覚悟を決めて思いつくままに書こうと思います。(登場人物はすべて仮名)
10月4日、ゲーテ・インスティトゥート東京で「ベルンハルト・シュリンクとフェルディナント・フォン・シーラッハ: 日常の中の現実とは」というテーマで対談がありました。
(イベントページより転載)ベルンハルト・シュリンク(1944年生まれ)とフェルディナント・フォン・シーラッハ(1964年生まれ)は、ともに法学者で、40代にミステリー作品で遅咲きの作家デビューを果たす。彼らの本はドイツで最も広く読まれている推理小説だ。彼らは一体自身の日常をどのように捉え、また時代の変化をどのように感じていたのか。
取り上げる作家と作品:
ベルンハルト・シュリンクの『朗読者』と
フェルディナント・フォン・シーラッハの『禁忌』
松永美穂さんや酒寄進一さんのお話はできる限り聞きにいっているのですが、お二人のトークというのは私が知る限り初めて。誠実な語り口で物静かな松永さんと、話し出したら止まらない(かもしれない)エネルギッシュな酒寄さん。どちらも作家と相性がぴったりで、出会うべくして出会ったのだなという気がしました。翻訳家と作家との交流も含め、興味深いお話でした。