コラム『翻訳LifeHack 翻訳に集中できる環境作り』がスタート

2017年1月6日より毎月1回(全10回)、イカロス出版の情報サイト「通訳翻訳WEB」で、コラム『翻訳LifeHack 翻訳に集中できる環境作り』が始まります。仕事の効率性を高めるさまざまなツールについて、初心者向けにわかりやすく書けたらと思っています。

第1回のテーマは「メモアプリGoogle Keep」です。

毎回コラムに書き切れなかった中級者向けの内容、ご質問への回答などこちらに随時掲載しようと思っています。

 Google Keep  – ピンで固定

メモの右肩にカーソルを置くとピンマークが出ますので、クリックするとそのメモだけ一番上に固定されます(緑の円で囲んだ部分が固定された印)。ピンと外すと元に戻ります。

また、ドラッグするだけでメモの位置を変更できます。

 

リストの順位変更

リスト順位の変更は簡単です。変更したい項目にマウスを当てると、下の図の赤丸部分のように6個の点が表示されます。ここをマウスでつかんで移動できます。 続きを読む →

2017年は読書の年に

今年は勉強会やセミナーの主催/参加が多く、仕事もそれなりに大変で、家には受験生を抱え、体力の衰えを感じつつ突っ走ってきた1年だったように思います。

来年は4年計16回続いたコツコツ女子部を会場の都合で1年間休部します。また受験生も4月にはなんとかどこかにひっかかって大学生になっているでしょう(切に希望)。

そうなったら、ちょっと自分を見つめ直し、来年の抱負としては読書の1年にしたいなと思っています。なにより、心の声が「文学を読みたい」と言っているのです。計画的に時間を作って読み進めようと決めました。

日本文学を学んだくせに最近の小説はあまり読んでいませんし、外国文学は好きなものだけ気ままに読んできたので、欧米文学もすきだらけ、アジアや南米など欧米以外の文学も手つかずです。あれこれ手をつけてみて、なんの教養もない自分に驚愕し、あせってNHKのテキストなどを読み始めました。新しいものだけでなく、ブロンテ姉妹やドン・キホーテなども、じっくり読んでみたいと思います。

もちろんドイツ文学も。なんだかんだで原書が積ん読になっています。

年末には「今年の本」が新聞や雑誌に掲載されますが、こちらで紹介されている小説はどれもおもしろそうで、選ぶのに難儀しました。この中からも何冊か選んで読みたいと思います。

海外小説ベスト12

日本小説ベスト12 

このブログも来年3月で丸2年になります。無理のない範囲で更新も増やしていきます。読んでくださった皆さま、ありがとうございました。よいお年をお迎えくださいね。

翻訳者のための青色申告(9) – 確定申告書とマイナンバー

年明けの確定申告に向けて、記帳もそろそろ終わり、申告のシュミレーションを行っておられる頃かと思います。経費がもう少し多くても大丈夫と思ったら何か購入しておくのも今のうちです。

【追記】結論から書きますと、eTaxでないならマイナンバーが申告書に記載されていなくても税務署は受領する。

平成28年度分から確定申告書にマイナンバーの記載が必要

社会保障・税番号(マイナンバー)制度の導入により平成28年分以降の確定申告書等の提出の際には、「マイナンバーの記載」 + 「本人確認書類の提示又は写しの添付」が必要です。

 国税庁のお知らせサイト

さらに、専従者や扶養家族のマイナンバーも記入が必要とのことです。

続きを読む →

『翻訳者の目線』2016

2016-10-07-09-21-29-hdr-1

 

日本翻訳者協会が2012年から「世界翻訳の日」に発行しているアンソロジー『翻訳者の目線』。もちろん私も寄稿しています。記念すべき5年目の冊子は、寄稿の呼びかけがあまりなかったためか、薄くなってしまったのが残念です。

今年のアンソロジーには、他の翻訳者や通訳者がどのように問題に対処し、解決策を見出しているか、未だ対策を練っている課題についてなど、実務に役立つ文章が集められました。

私は、やはり今回も趣を変えて、勉強会で読んだ若松賤子の名訳『小公子』、翻訳としての円地文子現代語訳『源氏物語』について書きました。

 

こちらからダウンロードできます。

『翻訳者の目線』2016

翻訳祭、セッションと対談で登壇します

2012-11-08-12-59-58

日本翻訳連盟主催のJTF翻訳祭ですが、今年で26回を数えます(11月29日(火))。私は第6回から(多分)参加しています。今まで何度か登壇しましたが、今年は翻訳勉強会十人十色のパネルディスカッションと、翻訳家でライターの実川元子さんとの対談の2コマで登壇することになりました。 

パネルディスカッション:使われないツールの使い方 ― 十人十色のツール論 

実務翻訳者は翻訳時にさまざまなツールを使用していますが、特にネガティブに語られがちな翻訳支援ツール(CATツール)について、翻訳者が4人集まって議論します。

4人とも翻訳支援ツールを10年~20年使用しているベテランで、これほどの熟練者が4人も集まることはそうないと思われます。分野によりツール指定のお仕事が避けられない現状も見つめ、何が問題なのか、どうやったらツールに使われず、高品質の翻訳を提供できるのか、4人のノウハウも含めとことん話し合いたいと思っています。またこの機会にツールベンダーや翻訳会社への提案もできたらと思っています。 

続きを読む →

Just Right!の使い方

 

2013-10-21-13-00-23

先月Just Right!6Pro が発売されました。私もすぐに購入したのですが、忙しくてインストールがまだです。何がどう進化したのかまだわからないのですが、WordやPowerPointへのアドインなど、Just Right!5Pro でもできた機能を知らないという方も多いようでしたので、まずJust Right!5Proで説明します。

 Word、Excel、Outlook、PowerPointにアドインを設定

Just Right!では他のアプリケーションの文章を読み込んで、校正し、その修正を書き戻すことができます。Word、Excel、Outlook、PowerPoint、Internet Explorerで可能です。

通常、Just Right!5 をインストールするとアドインも設定されるはずですが、もし設定ができなかった場合は手動で設定できます。 

続きを読む →

ディストピアの地平 – クッツェー『イエスの幼子時代』

2016-10-25-16-56-32

 

クッツェー。名前は知っていた。ノーベル賞受賞(2003年)も知っていた。1940年南アフリカのケープタウン生まれ?アフリカーナー?(アフリカ南部に居住する白人のうち、ケープ植民地を形成したオランダ系移民を主体に、宗教的自由を求めてヨーロッパからアフリカに入植した人々が合流して形成された民族集団)。未知の世界だ。1961年に英国に渡り、1965年に渡米、VISA取得がかなわず、1971年に南アフリカに帰国、2002年、オーストラリアのアデレードに移住、2006年にオーストラリアの市民権を取得!4大陸を漂浪した作家に俄然興味が湧き、邦訳最新作『イエスの幼子(おさなご)時代』(J・M・クッツェー著、鴻巣友季子訳/早川書房)を読んでみた。

過去を捨てノビージャという架空の国に、縁あって二人で逃げてきた初老の男シモンと孤児ダビード。新しい名前を与えられ、新しい人生を始める。公用語はスペイン語だが、シモンもダビードも(過去に何語を話していたかはわからないが)スペイン語を流ちょうに話し、言葉による齟齬(そご)はない。仕事も住居もあてがいぶちながら、普通の暮らしを二人は手に入れる。

続きを読む →

翻訳者のための青色申告(8) – マイナンバーの提供について

2012-09-24 13.09.51

個人事業主として翻訳のお仕事を受けていると毎月支払を受ける際に所得税が源泉徴収されます。今年度から、会社が税務署に法定調書を提出する際にマイナンバーの記載が必要になりました。(ただし翻訳者宛の支払調書には記載されません)。 

個人のセキュリティの観点から提供を断る方も多いかと思います。拒否する旨書類を提出し、その書類を相手の会社で保管されていれば、法的には問題はありません。

届けるか届けないかは個人の自由です。そういう裁量が個人に与えられていることはありがたいなと思います。

続きを読む →

翻訳者のための青色申告(7) – 翻訳者(文筆業)が入れる国民健康保険組合

2012-07-02 13.07.15

 

平均的な収入の翻訳者にとって税金のうち最も負担が大きいのは「国民健康保険税」でしょう。「申告所得額(各種控除前)」に基づいて計算されるので、節税対策の効果があまり及ばないからです。

そこで、翻訳者が入れそうな国民健康保険組合を調べてみました。たいていの場合地方自治体の国民健康保険より保険税は安くなるようです。ホームページの画面に申告所得額を入れてシミュレーションできる組合もあります。

見つけた組合は4つ(東京芸能人国民健康保険組合、大阪文化芸能国民健康保険組合、京都芸術家国民健康保険組合、文芸美術国民健康保険組合)ですが、加入は指定の職業についているか、指定の所属団体に属している個人事業主であることが条件となっています(法人事業所の事業主及び従業員は加入できません)。

また認可地域(住民票の住所)にも制限があります。残念ながら全国を網羅しているものは1つだけで、あとは首都圏と関西圏が主です。

本人だけでなく家族も加入できますが、世帯全員の加入が必要な組合もあります。また、組合員の推薦人が必須の組合もあります。

続きを読む →